20 November,2005
蛙姫 |
薄くなってしまった水掻きで
私は何度もこの濁った水を掻く
息が出来ないのは
肺でしか呼吸ができないから
ただの人間でしかない私の
涙だってただの涙
あの時人間にしてくれと願わずに
水の泡となっていたら
ほんの少しでもあなたの傍にいたくて
そうやって
私は私を捨てたんだ
陸に上がったあなた
その太陽に焦がされた胸に
顔を埋め
背中に爪を立てたくて
塩素の匂いが残るその髪に
私の指を通してみたかった
私の足の水掻きは
小さく 小さく成り果てて
あなたのように上手く泳げない
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